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2016/01/08

ワコム主催の第一回“Inkathon(インカソン)※1”受賞者決定 「デジタルインク」の広がりを裏付ける応募アプリ20数件から選出 

ワコムは、スマホやタブレットなどに手書(描)きで入力するインクデータ(デジタルインク)を活用したアプリを募る開発イベント “インカソン”の受賞作品を米・ラスベガスで発表しました。

最優秀賞(賞金2万米ドル)は、LearnCube社の「Virtual Classroom (Wacom WILL edition)」です。同アプリは、オンライン教育での授業やトレーニング、共同作業などに使用されますが、WILLを使ってデジタルインクに対応することで、より簡便で・直感的な操作が可能になりました。

審査員の一人でもある当社代表取締役社長の山田正彦は、「この度の“インカソン”で、デジタルインクとデジタル文房具の領域が、今後大きく成長していく可能性を秘めていることが証明されたことは、大きな収穫でした」と語っています。

第2位(賞金1万ドル)は、モロッコのNoureddine Amri氏による“Collaborative Mind”というアプリで、個人間でもグループ間でも容易にデジタルインクを活用したマインドマップの作成や共有ができる点が評価されました。第3位(賞金5千ドル)には、ポーランドのLogToMobile社が開発したスケッチアプリが、モバイル機器間でペンを使いながらインタラクティブ(双方向)にスケッチを描いて容易に共有しあえる点が評価され、選出されました。また、Popular Choice(賞金5千ドル)は、Pawel Kwiatkowski氏の開発によるDragon Storyというアプリに授与されました。

当社のプラットフォーム&アプリケーションの事業を統括しているファイク・カラオグルは、「ゲームから教育まで、世界中から幅広いジャンルに提案がありました。応募数もさることながら、どれもハイレベルの仕上がりで、順位を決めるのに迷いました。 “インカソン”については、第2回目も開催したいと思います」と述べています。

様々な事象を形にするために、「アイデア」は重要な役割を果たしますが、アイデアを真の意味で活かすには、素早く書(描)きとめて共有し、磨き上げることが重要で、そのためには技術的な制約のないフォーマットに変換できることも大切です。こうして、人々の心に宿るアイデアは、手で書(描)くという作業を通して解き放たれ、有効に活用することが可能になります。

当社社長の山田はまた、「デジタルインクには、偉大なパワーが宿っています。それは、柔軟で共同作業に適し、表現力豊かで広範に利用可能なものであり、現代のクリエイティブたちの高い要求に応える鍵です」とも、述べています。

“インカソン”受賞作品の授賞式は、ラスベガスのKeep Memory Alive Center で開催されるデジタルインク標準化に関するイベント“Connected Ink”で行われました。またこのイベントで、 「デジタル・ステーショナリー・コンソーシアム」(デジタル文房具に関するコンソーシアム)を、 今年5月に設立する予定であることをご案内しました。

“インカソン”に応募されたすべてのアプリはWILL SDK(ソフトウェア開発キット)を使用し、デジタルインクを扱えます。対応アプリでは、Android対応が半分強を占め、iOS対応は4、Web対応は5となりました。


◆WILLについての詳細は、下記URLをご覧ください。

http://www.wacom.com/ja-jp/enterprise/will

※1“Ink”と“Hackathon(コンピュータ・プログラムなどの開発・改良でアイデア・成果を競い合うイベント)”を組み合わせた造語。
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株式会社ワコムは、1983年の創業以来、日本を含めた全世界150 カ国以上で製品を販売しています。これまで、よりクリエイティビティに富んだ世界を実現するための製品をお届けする中で、世界中のデザイナーやクリエイターの方々のご愛顧を頂いて成長してきました。現在、当社のペン&タッチタブレット、液晶ペンタブレット、モバイルクリエイティブタブレット、スタイラス製品、そして各種デジタルインターフェース機器は、デジタルアート、映画、特殊効果、ファッション、商品デザインなどの分野で幅広く利用されています。また、当社は、若手のデザイナーやクリエイター育成をサポートする多くの活動にも参画しています。当社の培ってきた技術をモバイル端末用途に最適化したWacom® feel IT technologiesは、各社が展開するスマートフォン、タブレット端末、電子書籍端末など様々な製品群にコンポーネントとして採用されています。このように、当社が提供する技術は、ビジネスからホームユースまでのさまざまなシーンで、デジタルコンテンツクリエーション、医療・教育・金融などの分野で利用されています。

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